なぜ、BURTONを卒業してSCOOTERに乗り換えたのか? 25年前の衝撃と、DAYLIFEの真実
今でこそ国産ボードの良さを語るお店みたいなことをやっていますが、実は25年前の自分はバリバリのBURTONユーザーでした。当時乗っていたのはBURTONのCUSTOM。5年間毎年乗り続けて、不満なんて一つもありませんでした。
そんな僕の価値観をガラッと変える出来事が、ある春先のパークで起こりました。
ザクザクに荒れた春雪のキッカー。誰もが減速してランディングまで届かず苦戦している中、たった一人だけ、驚くほど軽やかに飛距離を出してランディングまで届いている人がいたんです。
「なんでアイツだけ飛べるんだ……?」
気になって思わず声をかけました。「どうしたらランディング届くんですか?」と。
その彼は「ソールが良く走るんですよ、このボード。」という彼の足元にあったのはSCOOTERでした。僕は迷わずSCOOTERに乗り換えていました。
あの時感じた「ソールの走り」と「板が暴れない安心感」。その感動は、25年経った今でも全く色褪せていません。
今、僕の足元にあるのはSCOOTERの「DAYLIFE」。 あれから何百本という板を削り、メンテナンスしてきたチューンナップ屋としての視点で言わせてもらうと、SCOOTERの板はやっぱり「別格」です。
なぜ、あの時僕の心を掴んだのか。そして、なぜ今もなおDAYLIFEを愛用しているのか。今回は、SCOOTERというブランドの本質と、その圧倒的な走破性について、チューンナップの視点も交えてお話ししたいと思います。

スペック表には載らない「国産ボードの凄み」とは?
「なぜSCOOTERは、これほどまでに荒れた雪面でも暴れないのか?」 その疑問の答えは、オガサカファクトリーのこだわりの中にあります。
オガサカ工場の品質については↓
NOVEMBERの板って何がそんなに凄いの?メーカー立ち上げから20年、FEELS店主が語る『国産ボードの相棒』
僕がチューンナップをしていて特に感心させられるのが、SCOOTERの「コンベックス(ソールが船底のようにわずかに湾曲した形状)の美しさ」です。
安いボードのコンベックスは歪みやバラつきが出やすいものですが、SCOOTERは違います。エッジが雪面を掴むべきときはしっかりグリップし、板を回したいときは驚くほど素直にズレてくれる。この相反する性能をこれほど高いレベルで共存させているのは、オガサカファクトリーの精緻な職人技があってこそです。
さらに、グラスファイバーの配合も絶妙です。 ただ硬くするのではなく、雪面からの振動をいかに吸収し、乗り手の足元を安定させるか。この計算しつくされた設計があるからこそ、高速域や荒れた地形でもボードがバタつかず、安定したターンを与えてくれるんです。

僕自身、SCOOTERを愛用し続けるのは、この「信頼のオガサカメイド」という安心感があるからに他なりません。スノーボードは自然相手の遊び、軽い日も重い日も深い日も硬い日も、状況は様々。
どんな日でも楽しませてくれる、それがSCOOTERというブランドなんです。

